海苔の消化に関する特徴
海藻を原料としている海苔は、日本では身近な食材として昔からおなじみの存在でもあります。もっともそんな海苔も、大きく分類して火を通したものとそうでないものがあり、火を通していないものはやや消化に良くない傾向にありますが、火を通したものならばとくに消化に影響することはありません。 けれどもこの海苔の消化に関する定義は、あくまで日本人にしか当てはまらないといった特徴があります。なぜなら外国人の場合、もともとの食文化が日本とは異なるので、海苔を消化できないケースも多いためです。日本では昔から海藻である海苔を食べる文化があり、加熱しない状態でも食べていました。それゆえに海藻に含まれているバクテリアが体内に取り込まれ、それが順応しています。それによって海藻を消化しやすい酵素の遺伝子が日本人の体内には存在していますが、残念ながら外国ではこういった食文化がなかったため、この海藻を分解できる酵素を保有していないのです。ただし海外でも一部の国や地域では、海藻を食べる文化があるところも存在しています。けれどもそういったところも基本的に加熱したもののみを食べる習慣であったため、日本のように加熱しないものは食べなかったことから、やはり海藻の分解酵素は取得していないが現状です。 よって海藻を分解できる酵素を持っているということは、日本人独自の特徴でもあり、これは昔から長期的に海藻に慣れ親しんだ食文化を続けた結果、得られたことでもあります。
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