加工方法による海苔の種類の違い
海苔と一言で言っても、実際には加工方法による種類の違いがあります。それぞれの加工方法の特徴と、向いている料理や食べ方についてご紹介していきます。 まず生海苔です。これは収穫後に異物の除去や洗浄が行われた、生の状態のものです。乾燥海苔の原料にもなりますし、佃煮などの加工品を作る時にも使われます。加工だけではなく、そのまま生でも食べられます。とろりとした舌触りと、ハッキリとした食感が特徴で、ほのかな塩気があるのでそのまま刺身で食べるのが定番ですが、酢の物などもおすすめです。 次は乾燥海苔です。これは生のものを洗浄してから裁断し、均一の厚さになるように漉いてから乾燥させたものです。使用直前に焼くことで、さらに風味が増し、パリッとした質感を与えることができます。太巻きを作るのに適した種類を探している人には、こちらが最適です。 次は焼き海苔です。これは乾燥海苔を焼いたもの。現在販売されているのはこちらがほとんどで、どんな料理にも手軽に使えることが特徴です。便利で使いやすい種類のものです。 次は味付け海苔です。これは砂糖や醤油で作られたタレを塗り付けしたあと、乾燥させたものです。小さくカットされたものを小袋に入れた状態で販売されています。味付けの調味液によって湿気を吸いやすい特徴があり、食べる直前に開封することがおいしく食べるコツです。 最後は青海苔です。これはアオノリ類の海藻を洗浄したあとに乾燥させたものです。お好み焼きやたこ焼きに使われる粉状のものは、乾燥させたあとに粉砕されています。鮮やかな緑色で料理に彩りを添えるとともに、磯の風味が豊かなので、磯辺揚げなどの香り付けとしても使われます。
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