興味深い海苔の由来について
海苔の歴史は古く、由来は万葉の頃まで遡り、最初の法律としても知られる「大宝律令」(701年)には約30種類に上る海藻類が税金に代わるものとして記載されています。その後、平安京(710年)には海藻類を売る「にぎめだな」や加工して売る「もはだな」と呼ばれる市場が登場することで初めて海藻類が市場に出回ります。一方海苔は高級品であったことから出回ることはなく、貴族をはじめとする上流階級の人達に食されていました。また、当時は現在とは異なり生海苔が食されており、由来は、その後板海苔が登場することで庶民の間に流通します。 現在のように庶民に親しみのある食材となったのは江戸時代に入ってからです。東京湾での養殖をかわきりにそれまでの数十倍の海苔が市場に出回り、因みに時の幕府は生産の奨励とともに専売制を実施し財源の1つにしています。ただ当時は生態が解明されていないなど安定性を書くことから相場商品として扱われており、安定した養殖スタイルが確立されたのは英国のドリュー女史が海苔の糸状体を発見した1949年、戦後以降です。 由来で重要なものに養殖があります。現在、その中心は有明海近隣地域になっており、中でも佐賀有明は生産量トップを誇るとともに名産地として知られています。購入には専門店からが安心でき、その中の1つに和歌山市和歌浦中に本社を構える北畑海苔店があります。創業大正85年と古い歴史があり、これまでも水産庁長官賞や農林大臣賞を受賞するなど高い実績を有しています。特に佐賀漁連によって「推」とランク付けされた商品は絶品であり、リーズナブルな価格で購入することができます。
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